環境省は30日、犬猫の譲渡促進と活躍の場の拡大を進めていくため、幅広い関係者との連携・協力を推進する新たなパートナーシッププロジェクト「つなぐ絆、つなぐ命」を開始すると、発表しました。
これに伴い、環境省とアマゾンジャパン合同会社がパートナーシップ締結。地方自治体や動物保護団体による譲渡活動を支援し、行き場を失った犬猫が新たな飼い主のもとに引き取られ、終生にわたって安心して暮らせる社会づくりを目指すとのこと。
■「つなぐ絆、つなぐ命」プロジェクトとは?
これまでに環境省は、犬猫の殺処分を減らすため、自治体や動物保護団体に引き取られた犬猫の譲渡を推進する取組を進めてきました。
殺処分数は、この10年で7分の1と減少しましたが、依然として全国で約3万頭を超える犬猫が殺処分されています。
環境省では殺処分数をさらに減少されるため、犬や猫を飼いたい人が保護犬・保護猫を引き取るという選択肢を当たり前に思い浮かべることや、一般の家庭以外にも犬猫が活躍できる場を広げていくことを目指して「つなぐ絆、つなぐ命」プロジェクトを立ち上げました。
■なぜアマゾンジャパンと締結?
アマゾンジャパンは動物保護施設で生活する犬猫を「ほしい物リスト」を通じて支援する「動物保護施設 支援プログラム」に取り組んできました。
一方で「信頼できる動物保護団体を把握するのが困難」や「譲渡の条件が合わない」などの課題があり、保護犬・猫を引き取ることはまだ一般的には浸透していません。
浸透されるには、動物保護団体の活動を支援し、犬猫に生きる機会を与え、多くの人にペットと暮らす幸せを提供する必要があります。
そこで「動物保護施設 支援プログラム」を「保護犬・保護猫 支援プログラム」にリニューアルし、これまでの物資支援に加えて保護犬・猫の譲渡拡大を目指すことになりました。

