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帰国子女は就活に有利?【英語力を過信すると危険】

筆者
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私は高校と大学をオーストラリアで過ごしました。

帰国子女は日本での就職活動に有利かどうかの記事となります。

結論から言うと、英語力を過信して、空気を読めないと有利どころか不利になります。

不利な理由

日本での就職は楽勝だと思っている

空気を読めない

なお、帰国子女の定義は、

帰国子女(きこくしじょ)とは「帰国した息子達・娘達」の総称。保護者の国外転居に伴って国外転居した後に自国に転居(帰国)した子女。

出典:ウィキペディア

らしいですが、この記事では「1年以上、英語圏にいた学生」とします。

帰国子女は就職活動に有利ではない理由

日本での就職は楽勝だと思っている

英語しかできない

留学経験があり、英語力も日本の学生より優れているので、日本での就職は楽勝だと勘違いしている帰国子女は多いです。

実際は、英語しかできない学生にとっては楽勝ではありません。

帰国子女で英語力以外にアピールできることがなければ日本の学生と変わらないどころか、それ以下です。

例えば、

「夏休みを利用してアメリカに短期留学をし、ペラペラになりました」

「留学経験はありませんが、独学で英語を学び、TOEIC満点をとりました」

という日本の学生がいたら、企業は帰国子女よりその日本人を優秀だと判断すると思います。

安易に外資系に応募

あとよくあるのが、「外資系なら余裕!」「英語力やグローバル人材を求めている企業なら内定がでる」と安易に応募することです。

内定を得るには、英語力が本当にネイティブレベルか、留学時代に何かやり遂げたことがないと厳しいです。

ネイティブレベルとかいって実際にネイティブと話すとたいしたことのない帰国子女はかなりいるので、ここでも過信しない方がいいです。

また、本当に小さい頃から海外育った帰国子女に英語力では勝てません。

英語力を求めている企業は募集する時点で「TOEIC 700点以上」などの基準を設け、履歴書を見て、点数や能力の高い順に面接という形だと思います。

となると、仮に英語力がネイティブレベルでも、ネイティブレベルの学生が100人いたら英語力なんてアピールしても全く意味がないのです。

企業が比較するのは帰国子女同士であり日本の学生と、ではありません。

そもそも舞台が違うので比べても意味がないです。応募枠では同じでも、企業内では帰国子女と一般の学生は分けていると聞きます。

30〜40年前なら英語ができるだけで大手企業に就職できたと思いますが、そんな時代は終わりました。

コンビニの店員さんを思い浮かべてください。最近は中東の方が増えていますが、母国語、日本語、英語と3ヶ国語を話すのは当たり前になってきています。

そんな時代に帰国子女だから「英語力には自信があります!」とアピールしても何も評価されません。評価されるのは留学時代に何をしたか。

「卒業式で留学生を代表して挨拶をしました」

「返済なしの奨学金をもらいました」

「アップル本社でインターンをしました」

など、日本の学生が経験できないようなことを経験している帰国子女は高く評価されると思います。

日本の企業はTOEICを求める企業が多いので、TOEICは受験しておくと有利かもしれません。

プログリットなど、オンライン上でTOEIC対策コースを受講できるプログラムもあります。また、TOEICは海外でも受験できるので、時間があれば受けておいたほうがいいでしょう。

日本の就活に不満

日本の就活に不満を持つことは絶対にダメです。

変えたいなら文部科学省かなんか分かりませんが、権力を持たないと変えられません。

海外にいると日本の就活が分からない人も多いので、パーソナル・クライムなどWEBでトレーニングをしてくれるサービスを使い、日本の就活の進み方や対策を立てるのがいいと思います。

就活の時期

アメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポールなど各国で卒業の時期も違い、日本の就活の時期と合わないこともあります。

しかし、それでも一時帰国して内定を取得する帰国子女もいます。それこそ面接を受けるためだけに帰国する学生もいます。

最近の企業、特にグローバル人材を欲している企業の中には就活の時期を定めていなかったり、帰国子女のために募集期間を変えたりとしているので、昔よりは就活が容易になっています。

適性試験

日本の就活には適性試験があり、対策しないと面接にも進めません。

「こんなの知能テストだろ」

「将来役に立たない」

「性格とか関係ない」

と考える帰国子女はいると思いますが、どうであれ適正試験に合格しなければ前には進めません。

もちろん適性試験をせずいきなり面接という企業もありますが、とりあえずガタガタいわず勉強しなければなりません。

英語しか勉強していない帰国子女はこういうところで苦戦します。

普段から日本のニュースをチェックしていたり、頭を使って英語以外のことも勉強している帰国子女なら、適性検査も問題なく突破できると思います。

また、海外にいると日本語力が落ちる、落ちないにしても伸びないことが多いので、日本語も必ず勉強しましょう。

リクルートスーツ

全員がリクルートスーツを着て、AOKIや洋服の青山に貢献している姿は「北朝鮮か!」と帰国子女だけではなく日本の学生も嫌悪感を抱くと思います。

しかし、これも日本の文化ですので受け入れましょ…

いやここは受け入れないで、オーダーメイドスーツを作りましょう。

リクルートスーツだと1着3〜4万円で2着目が無料とかだと思いますが、それなら3〜4万円のオーダーメイドスーツ1着を作ることをおすすめします。

質やフィット感が全く違うので就活生とも思われないですし、気合が入ると思います。色は黒だと葬式みたいなので濃紺がいいでしょう。

海外でも面接の時はスーツが多いですし、スーツ姿自体は恥ずかしいことでもなんでもありません。

ただ、皆が同じ色のリクルートスーツを着ているから気分が悪くなるだけで、良質なスーツを着て、洒落たネクタイを締め、ストレートチップの革靴なんか履いちゃったりすれば、スーツでの就活も悪くないと思います。

帰国子女は面接で正直?

ストレートにものをいう

日本の学生と比べて帰国子女は正直な傾向にあると思います。正直というかストレートに言うという感じです。

英語自体が「YES(はい)」「NO(いいえ)」の世界なので、しょうがないかもしれませんが…。

私が聞かれた質問で多かったのは「留学経験があるのに日本で就活をする理由は?」です。

ここで正直に「オーストラリアで働けるほどの能力はありません」とか答えるのはダメです。

「オーストラリアでは永住権がない限り就職はできないからです。数年前までは大学を卒業すれば永住権が取得できたのですが、移民が増えすぎてしまったので、その制度は廃止されました。あとはオーストラリアの場合、銀行で働きたければ大学時代に金融系の単位や、専門学校に行かないといけず、基本的に全学部応募可能という企業はありません」

と、それっぽいことを答えないといけません。

実際に永住権を取得するのは年々難しくなっていますが、最近では大学卒業後に1年間働けるビザをある一定の条件を満たせば取得できたり、ワーキングホリデービザで働けたりします。

企業選びが難しいの確かです。

幼い頃からいて永住権もあって、もはや現地の人レベルな日本人はどこでも働けますが、そうでない日本人は留学斡旋会社、ラーメン屋など日本人が経営または働いている会社に就職という流れが多いです。

もちろん大学時代に公認会計士の資格などを取れば、現地の会社に就職することも可能です。

無意識に偉そうな態度をとる

自然に偉そうな態度をとってしまう帰国子女もいます。

典型的なのは脚を組むことです。トランプ大統領とかを見ればわかりますが、欧米では足を組むことが礼儀。しかし、これを無意識に面接でやってしまうと日本では絶対にダメです。

また、敬語ができずにタメ口になってしまったり、オーバーリアクションだったりと、海外かぶれも嫌われると思います。

まぁ、もちろん企業によって評価は違いますが…。

空気を読めない

帰国子女は積極的な傾向にあり、悪く言えば「空気を読めない」学生が多いです。

特にアメリカでは主張しなければ評価されません。

オーストラリアの大学でもグループディスカッションがあります。そこで評価されるのは「間違っていてもいいからでしゃばって積極的に発言する生徒」です。

グループディスカッションは生徒個人も評価されますが、グループ全体でも評価されます。

なので、極力でしゃばっている学生と組むのがいいです。発言しまくっている学生が一人いるとそのグループ自体も積極的と思われるからです。

日本の就活で行われるグループディスカッションは、空気を読みながら行うのが基本ですよね。

グループディスカッションの過程や結論も大事ですが、それよりも採用担当者がどういう人材を求めているかを感じ取りることが必要となってきます。

会社のスローガンが「リーダーであれ!」とかなら「ガンガン発言する学生」を欲していますし、「みんなで平和に頑張りましょう」な会社なら「落ち着きがあり、周りを見れる学生」が受かりやすいと思います。

空気の読めない帰国子女は「私はこう思います!」と攻めすぎる傾向にあると思います。もちろんゴリゴリな会社には向いていると思いますが、日本で就活をする場合は「空気を読む能力」が必要です。

逆に空気さえ読めれば英語力というアドバンテージがあるので、他の生徒よりも有利に就活を進められると思います。

帰国子女が有利に就職活動をするには?

帰国子女が有利に就職活動を進める方法は、英語力に過信せず、空気を読むことだと思います。

英語力はあって当たり前と考え、空気を読み、担当者の考えや周りの学生の反応を伺いながら行動すれば内定の確率は上がると思います。

別に嘘をついたり、演じる必要はありません。ただ、外資系であれ日本で就活をしていることには違いないので日本のやり方(またはその企業のやり方)に従わないとダメです。

従いつつ、ちょこちょこ我を出せばいいのです。内定がでたら我をマックスに出して積極的にガンガンやればいいと思います。

おぎやはぎの矢作さん↓

(矢作)俺はすごい鮮明に覚えてるのは、貿易の会社・・・これラジオでも話したことあるけど、嘘ついてさ、入ったんだよ。面接で。海外事業部って部署だからさ、もちろん語学が出来なきゃダメってことで、「英語ぐらいしゃべれるんですか?」みたいなことを言われたから、「僕から英語とったら何も残りません」ってビシッて言ってやって。

出典:miyearnZZ Labo

とりあえず内定とったもん勝ちってことです(笑)。